●●●催眠療法●●●
【催眠療法について】
催眠と聞くとテレビでやっているバラエティ番組を思い浮かべる人もいるかもしれません。
しかしあれらは、ショー催眠と呼ばれているものです。
テレビの催眠術を見て、意識がない間に変なことさせられるんじゃないか、恐いな、などと
思ってしまうかもしれませんが、あれは自らが楽しもうとしてかかっているのです。
本人が嫌ならば、まずかかりません。
なぜなら、身体は心のロボットに過ぎないからです。
そして、催眠にはショーとしての催眠と、療法としての催眠があるのです。
【現代催眠】
現代催眠(ミルトンモデル)は、エリクソニアン・ヒプノシスとも言われます。
20世紀の偉大なるセラピスト、ミルトン・エリクソン博士をモデルとしたものです。
これは、療法の過程において、相手の抵抗をなくす逸話を使用してトランス状態に誘導し、
意識的には理解できない無意識に眠っている新しい学習の可能性を目覚めさせます。
トランスから目覚めた後、健忘することで自らの力で変容させていくことができます。
その誘導はエレガントで自然な感じで、ただの会話をしているようでもあり、まるで物語を
聞いているような感じかもしれません。
【フォーカシング】
心と身体は一つで、お互いに影響し合っています。
昔から人は何かの状況に対して、体に起きている反応を言葉で表現したりします。
ことわざはそれをうまく表現しているでしょう。
ことわざではなくとも、ぴったりくる言葉で表現することもよくあります。
心配事があって胸がざわつく、その心配事は胸ではなく、場合により、人によっては胃や肩
に感じることもあるでしょう。
言いたい事が言えなくて喉がつっかえる、恋をして胸が苦しくなる、苦手な人を見ると肩が
硬くなる、などと多くの表現があります。
そうした心身が発する、このあいまいな感覚(フェルトセンス)に焦点をあててそれと対話
してどういった役割をしているのかを知り、それにまつわる記憶を変化させて統合します。